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FPサポートリンク Q&A

2016年02月29日

退職金2000万円の運用方法

回答者 森本 直人 (東京都)

【質問】 50代の夫婦で、資産運用は初心者です。
このたび夫が定年退職を迎え、2000万円の退職金を受取る予定です。
今は、その退職金をどう運用するかで悩んでいます。

友人からは、銀行の退職者向けキャンペーン金利を勧められました。
投資信託とセットにすると、さらに優遇が受けられるようです。

投資信託は、値動きがあるので、たくさんは怖いのですが、少しは投資しておいた方がよいでしょうか。
公平中立なアドバイスをお願いします。
 
 
【回答】 ご質問にお答えします。
退職者専用の定期預金特別金利プランは、最近は、多くの銀行で実施されています。

例えば、退職金の受取り日から1年以内に預けることを条件に、3ヵ月もの定期に、年1.5%の金利を付けます、みたいな感じのプランが多いです。

仮に2000万円の年1.5%だと、年30万円、その12分の3なので、税引前7.5万円(税引後約6万円)の利息が受取れる計算です。

金利がほぼゼロ時代の資産運用としてはわるくなさそうです。

なので、1年の間に、キャンペーン利用を目的に、複数の銀行を渡り歩く方もいます。

ただし、いつも書いている通り、無条件においしい話はない、というのが、資産運用の鉄則です。

この話の裏としては、おそらく、2000万円など、いったん大きなお金を預かったうえで、投資信託や保険商品などの案内をさせてもらおう、という銀行側の意図があります。

もっとも、投資信託との抱き合わせやNISA口座開設で、さらに金利優遇を謳っているケースもあり、特に隠された意図とはいえないかもしれません。

案内を受けても、不要であればはっきりと断れるタイプの方なら、問題はなさそうです。

けれど、情にほだされて、勧められるがままに、契約してしまうタイプの方は、要注意です。

投資信託や外貨預金もそうですが、価格変動リスクがあり、退職金を目減りさせてしまうリスクを伴うものは、勧められるがままではなく、よく研究して、しっかりと計画を立てた上で、取り組んだ方がよいでしょう。

アドバイスとして、まずは、ご夫婦にとって、本当に資産運用が必要なのか、をよく話し合ってみることをお勧めします。

退職金の優遇プランといっても、適用されるのは、わずかに1年のみです。

例えば、90歳など、人生の最期を迎えた時、10万、20万の預金残高の差にどんな意味があるでしょう。

目先のお金にとらわれるのではなく、人生という大きなくくりの中で、資産運用を捉えてみるのもひとつの考え方です。
株式会社 森本FP事務所
代表 森本 直人