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FPサポートリンク Q&A

2016年03月18日

インフレに負けない資産運用 その1

回答者 加藤 寿男 (東京都)

Q.
年明けから、株で資産運用を始めました。買ったとたんに株が下がり始め、現在、わずか3か月で20%以上の含み損が出ています。下がったところで、もう少し買おうとしているのですが、まだ下がりそうでなかなか買えません。
 
A.
買ったタイミングが悪かったですね。年明け早々から株がこんなに下がるとは、ほとんど誰も予想していなかったでしょうね。しかし、このタイミングというのが曲者です。

評論家やアナリストがいろいろな株価予想をしていますが、当然それは予想にすぎません。まぁ、五分五分より研究している分だけ、ほんの僅か分がよい位のものです。

ですから、その予想をあてにして、「これから上がる。」ということで株を買ってみても、本当に上がれば儲けもので、上がらなくてもしかたがないのです。

つまり、言ってみれば、それは投機と同じこと、リスクを抑えた本来の資産運用ではありません。

ご質問にもありますが、人は下がっている時には、まだまだ下がりそうで怖くて株が買えません。でも、株は安い時に買って高くなったら売る、それで始めて利益が出るものです。安い時には、買わなくてはいけません。

でも、買えない・・・どうしたらいいでしょう?

これを解決するのに、実はいい手があるのです。それは、分散して買うこと。毎月少額でよいので規則的に同額ずつ買っていくことです。

重要なのは、何も考えないことです。いろいろ考えながら、安いところを狙って少しずつ買うわけではありません。月末なら月末、自動的に買い続けるという、積立方式にすることが大事です。

こうすると、安くなって心理的に買いづらい時でも、自動的に買ってくれます。安い時に必ず買い続けることができます。また、高くなっている時でも、買い続けます。それは自分が高いと思っていても、そこが本当に高値かどうかは、先にお話しした通り誰にもわからないからです。

こうした毎月同じ金額を買い続ける積立運用をしていると、株が安い時には多くの数量を買い、高い時には少ない数量を買うことになり、トータルの平均購入単価を下げることができます。

この買い方を専門用語で、ドルコスト平均法といいます。これをやるだけでも、かなりのリスク軽減が図れ、長期運用で比較的高い運用成果が期待できます。覚えておいてくださいね。

これは、運用の基本、分散投資の中の「買付タイミングの分散」に当たる部分です。分散投資とは、銘柄を分けたり通貨を分けたりするだけではありません。

この「買付タイミングの分散」は、私は個人的には、分散投資の中で、最も大切な分散手法だと思っています。

銘柄や通貨の分散は、また次回にお話します。
加藤ファイナンシャルデザインオフィス