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FPサポートリンク Q&A

2016年04月28日

マイナス金利で資産運用をどうするか

回答者 森本 直人 (東京都)

【質問】 50代・女性です。
手持ち資金の運用を考えていますが、マイナス金利でどこに預ければよいか迷っています。
個人向け国債がよいでしょうか。

あと、銀行預金も、いずれマイナス金利になるのでしょうか。
 
他の方は、どうしていますか?
 
 
【回答】 ご質問にお答えします。
マイナス金利は、日銀の金融政策で今年から導入されましたが、主な意図は、銀行預金や国債での運用を不利にして、投資を促すことです。

お金がただ寝かされる状態から、株式、外貨、不動産。企業であれば、事業や設備などへの投資を活発化させることで、景気を良くする狙いです。

なおこのまま日銀が、マイナス金利や異次元の金融緩和を推し進めれば、理屈の上では、やがてインフレになります。

具体的に、日銀は、インフレ目標も掲げています。

ただし、何年後にインフレになるかは、専門家でも正確に予測するのが困難です。

危険なのは、不動産バブルの発生などからインフレとなり、一連の金融政策を終了する時です。

終了すれば、金利は上昇するとみられますが、同時に国債の利払いも増大し、国の財政運営が立ち行かなくなる恐れがあります。

個人向け国債は、日本政府が元本と利子を保証してくれますが、日本政府は絶対に破たんしない、という思い込みには注意してください。

例えば、日本航空が破たんしても、いまだJALの飛行機は健在ですし、かつて財政破たんしたアルゼンチンも国ごと消滅したりはしていません。

日本政府の財政状態が本当に深刻化すれば、いったん破たん処理をして、すぐに再生させるなど、緊急対応がとられる可能性はあります。

その意味では、銀行預金の方が比較的安心と、個人的には、考えています。

銀行預金には、民間金融機関も出資する預金保険制度があります。

マイナス金利も、個人の場合、タンス預金の選択がありますし、極端なことは出来ないと思われます。

とはいえ、銀行預金だけでなく、インフレ対応の資産運用も重要です。

他の人がどうしているかは、気になるかもしれませんが、周りを見て右往左往するより、ご自身で信念を持って、意思決定することが大事です。

何も準備がなれば、実際に事が起きてから的確な判断をして、動くのは、難しいです。

例えば、1990年頃のバブルのピークから不動産はどうなったか、2008年頃からの金融危機、円高局面で、株や外貨はどう動いて、今どうなっているか、など、歴史から学べることもたくさんあります。

今は、株がよい、不動産がよい、いやいや、大半を現金で保有すべきだ、など、いろいろな意見がありますが、詳細な方針は、資産運用相談に強いFPと打合せながら決めるのもひとつの選択です。
株式会社 森本FP事務所
代表 森本 直人