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FPサポートリンク Q&A

2016年06月30日

英国EU離脱で株価急落の理由

回答者 森本 直人 (東京都)

【質問】 34歳・会社員の女性です。
先週、イギリスの国民投票でEU離脱が決まり、円高、株安に大きく動きました。

現在、投資信託で運用していますが、このまま継続してよいものか正直不安です。

勉強不足で申し訳ないのですが、株価急落の背景など、わかりやすく教えていただけますでしょうか。
 
 
【回答】 ご質問にお答えします。
英国EU離脱の結果について、テレビでも金融の専門家が解説していましたが、この結果は、政治の危機ではあっても、直接的な金融の危機ではない、といえると思います。

例えば、2008年の金融危機では、リーマン・ブラザーズという大きな金融機関が倒産しましたので、国際的な金融システムに直接の打撃がありました。

この時は、連鎖倒産の不安などから株価は連日下げ続けたのです。

一方、今回、世界同時株安になったのは、投票結果判明直後の1~2日に限られています。

ではなぜ、短時間で株価が急落したのかです。

理由としては、先物取引が大きく影響したと考えられます。

例えば、日経平均株価を対象にした先物取引があります。

先物取引は、本来は、対象資産の将来の価格変動リスクを回避するための取引ですが、上がろうが下がろうが、とにかく儲ける、という積極スタンスの人たちも動いています。

証拠金を積んで、手持ち資金の何倍もの取引が出来る仕組みなので、大きな値動きが起こりやすくなります。

また、似たような取引として、通貨を対象にした外国為替証拠金取引(外貨FX)もあります。

先週24日は、離脱派優勢の報道が広がるにつれ、それらの下落に賭ける取引が集中しました。

日経平均先物も、売り注文が殺到し、混乱を避けるため取引が一時中断されたほどです。

ちなみに、投資信託は、上記のような短期取引ではなく、長期投資に向く金融商品です。

ゆったりどっしり構えて、10年後あたりまでに果実を得られればよい、といった運用に向いています。

とはいえ、本当にその果実を得られるの?
今後も、急落におびえながら過ごさなければならないの?
といった不安はわいてきますよね。

その不安への対処法は、金融経済の理解を深めること、計画の力を使うこと、に尽きると思います。

真っ暗闇の中で、明かりも無く、目的地までの行動指針も無ければ、不安になって当然です。

なお金融経済の世界は奥が深いのですが、計画という行動指針は、その気になれば、すぐにでも立てられます。

まずは、これをきっかけに、計画の立て直しから始めてみてはいかがでしょうか!
株式会社 森本FP事務所
代表 森本 直人